輔仁薬局

健康処方箋 column

肩こり対策

author:輔仁薬局 日赤前店 薬剤師 後藤 順子
published in:大分合同新聞平成20年2月掲載  No.52

現代病ともいえる肩こりに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。特に冬の寒い時期は血行が悪くなりがちなので、肩こりを感じやすくなります。

肩こりの原因を3つあげます。

【 筋肉の硬直

筋肉を使い続けると乳酸などの疲労物質がたまり、筋肉が硬くこわばってきます。

【 血行障害 】

筋肉に疲労物質がたまってこわばった状態だと、筋肉が血管を圧迫し、血行が悪くなります。血行が悪くなると疲労物質が取り除かれないため、ますます筋肉が硬直してしまいます。

【 末梢神経障害 】

硬くなった筋肉は末梢神経を圧迫したり、傷つけたりします。末梢神経は痛みやしびれの刺激を伝えているので、筋肉のこわばりだけでなく痛みやしびれを感じることになります。

長時間のデスクワークや無理な姿勢、運動不足時の急な運動、パソコン使用による目の疲れ、体力の低下や冷え、また、寝不足や精神的な緊張であるストレスなどが、こういった筋肉の状態を引き起こしてしまいます。

筋肉は、緊張させたりゆるめたりすることで血液の循環を助けています。肩こり解消の対策は、血流をよくすることが一番です。長時間同じ姿勢をとり続ける場合は、こまめに休憩をとって体操やストレッチをするといいでしょう。睡眠を十分とって疲労をためないよう心がけるのも大切です。また肩がこったときには、患部を温めるのもよい方法です。ぬるめのお風呂にゆったりつかるのは心身ともにリラックスできますし、使い捨てカイロを貼ったり、蒸しタオルやドライヤーの温風をこっている部分にあてて温めたりするのも効果的です。もちろんマッサージも血行がよくなりおすすめです。

いずれにしても肩こりを予防するには日頃の生活習慣や環境の改善も必要です。同じ筋肉ばかりを使い続けると筋肉は疲労してしまいます。正しい姿勢を意識することと、全身を使った有酸素運動など、運動不足を解消し、からだ全体の筋肉を使う習慣をつけましょう。

それでは、お大事に。

 

一覧に戻る