輔仁薬局

健康処方箋 column

ドライアイ

author:輔仁薬局 日赤前店 薬剤師 後藤 順子
published in:大分合同新聞平成19年6月掲載  No.44

パソコンやテレビゲームなどで目を酷使し、目が疲れるなどの症状を訴える人が増えています。その原因として注目されているのが「ドライアイ」です。

通常、目の表面は涙で覆われ、ホコリや汚れで傷つかないように保護されていますが、ドライアイでは、涙の量が不足したり、涙の成分が変わったりして、目の表面が乾き、傷つきやすい状態になります。目がゴロゴロする、充血する、乾いた感じがある、重たい感じがする、疲れやすいなどの症状が続くようなら、眼科を受診しましょう。

《 ドライアイの原因には 》

①睡眠不足、エアコンによる乾燥した部屋、コンタクトレンズの装用など。

②パソコンやテレビゲームなど、まばたきの減る作業。

③シェーグレン症候群などの病気、ある種の降圧剤や精神安定剤の服用による、涙の量の減少や質の変化。

④加齢による涙の分泌量の減少や目が大きく涙の蒸発が多い。

などがあります。

ドライアイの治療には、水分を補うための涙の成分に近い目薬(人工涙液)、水分を保つ効果を持つ目薬(ヒアルロン酸)、涙の排出口である涙点を閉じることで涙の流出を抑える方法などがあります。

ドライアイの予防としては、何よりも目が乾きやすい環境を避けることが大切です。

日常生活では、主に次のことに注意しましょう。

①長時間のパソコン作業では、目が疲れたら休み、まばたきの回数を増やす。

②テレビやパソコンは目の高さより低くし、上を見ないようにする。

③冷暖房のきいた部屋では、適度な湿度を保つようにする。

 

それではお大事に。

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