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健康処方箋 column

輔仁薬局健康処方せん禁煙にチャレンジ!!

禁煙にチャレンジ!!

author:輔仁薬局 日赤前店 薬剤師 後藤 順子
published in:大分合同新聞平成18年10月掲載  No.36

禁煙がむずかしいのは、ニコチンによる2つの依存症のためです。そのひとつは、ニコチンの欠乏によって、集中できない、タバコを吸いたい、イライラするなどの離脱症状の出る身体的依存と、もうひとつは、食後の一服や休息時などに吸いたいという心理的依存です。

タバコの代わりに禁煙補助薬を使って、ニコチンを補給することで離脱症状を軽減させ、無理なく禁煙できる方法があります。これはニコチン置換療法と言われるものです。禁煙を決意したら、ニコチンを含む貼付薬を貼ります。これを貼ることによって、タバコの代わりに皮膚からニコチンが一定量、少しずつ入っていきます。通常は、2~4週間ごとに少しずつニコチンの量を減らしていきます。貼る場所は、上腕部、腹部、腰背部のいずれかで、皮膚への刺激を避けるため、毎日貼る場所を変えます。もちろん、この薬の使用中はタバコを吸うことはできません。もし、喫煙すると体内に過量のニコチンが入り込むことになり、頭痛やめまいなどが現れてくる可能性があるからです。

最初の数週間をのりこえると、禁煙の効果を実感できるようになります。呼吸が楽になる、咳や痰が出なくなる、食べ物がおいしく感じるようになるという効果です。言うまでもなく、タバコには有害物質がたくさん含まれています。禁煙すれば確実に肺がんや虚血性心疾患、慢性気管支炎、胃潰瘍にかかる頻度は低下します。

本年6月1日より、ニコチン貼付薬を含む禁煙治療が、指定された医療機関で保険適応になりました。これは、喫煙を単なる習慣や嗜好と考えるのではなく、「ニコチン依存症」という病気として捉え、必要な治療を行うという考え方に基づいています。今までどうしても禁煙が成功できなかった方は、この機会にチャレンジしてみてはいかがですか。

それでは、お大事に。

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