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輔仁薬局健康処方せん小児のくすりの飲ませ方

小児のくすりの飲ませ方

author:輔仁薬局 日赤前店 薬剤師 後藤 順子
published in:大分合同新聞平成18年2月掲載  No.28

お子様がくすりを飲まずに困ったことはありませんか。

子供はくすりの大切さがわからないため、くすりの苦手な子にきちんと飲ませるのはひと苦労ではないでしょうか。最近のくすりは、子供が飲みやすいように味やにおいが工夫されています。それでもいやがって飲めない子がたくさんいるようです。

1歳までの乳児の場合、シロップ剤はスポイトで頬の内側に流しこんであげると飲みやすいようです。粉薬であれば、少量の水で団子状にねって上あごや頬の内側にこすりつけ、その後さ湯などを飲ませると良いでしょう。苦味のあるくすりは、舌の上に乗せないように注意してください。また、主食(ミルク)に混ぜて飲ませるとミルク自体を嫌いになることがあるので、主食と混ぜるのは止めましょう。

もう少し大きくなった幼児では、子供の好む飲食物に混ぜて飲ませることもできます。ジャムやプリン、アイスクリーム、チョコクリームなど味の濃いもの、冷たいものに混ぜるとくすりの味がわかりにくくなります。

ただし、オレンジジュースやスポーツドリンクなどの酸味のあるものに混ぜると逆に苦味が増してくるものもあるので、くすりをもらうときに確認しておきましょう。また、服薬補助ゼリーを使ってゼリー状のオブラートでくすりを包み込み、苦味やにおいを閉じ込めれば、飲めるようになるお子さんもたくさんいます。飲食物に混ぜる場合は、ぜんぶ飲食できなければ、くすりものみ残すことになりますので注意しましょう。

さらに大きくなってきたら、くすりを飲めば楽になり、早く元気になることをきちんと話して飲んでもらいましょう。 くすりをしっかり飲まなければ、その効果は期待できません。小児の場合は、保護者がくすりの必要性を理解してきちんと飲ませることが大切です。くすりの内容やお子さんの年齢によって飲ませ方が違うので、その都度、薬剤師にお尋ね下さい。

それでは、お大事に。

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