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健康処方箋 column

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腎臓と薬の関係

author:輔仁薬局おしの店 薬剤師 松丸紗英
published in:大分合同新聞令和8年8月掲載  No.178

皆さんは、腎臓が「沈黙の臓器」と呼ばれていることをご存じですか。腎臓は機能がかなり低下するまで自覚症状が現れにくく、症状に気付いたときには病気が進行していることがあります。さらに、一度低下した腎機能は回復が難しいといわれています。そのため、日頃から腎臓をいたわることが大切です。

腎臓には、体内の老廃物や余分な水分を尿として体外へ排出する働きがあります。また、多くの薬は腎臓から体外へ排泄されるため、腎機能は薬の効き方や安全性にも大きく関わっています。

腎機能が低下すると、薬が体内に長く残り、通常量でも効きすぎたり、副作用が現れやすくなったりします。そのため、高齢者や慢性腎臓病の方では、腎機能に応じて薬の量や服用回数を調整することが重要です。

一方で、薬の中には腎臓に負担をかけるものもあります。代表的なのが、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と呼ばれる痛みや炎症を抑える薬です。市販薬ではロキソプロフェンやイブプロフェンなどがあり、長期間の使用や脱水時の服用によって腎機能を悪化させることがあります。

暑い時期は熱中症のリスクが高まります。頭痛や体のだるさなどの症状があっても、安易にNSAIDsを服用すると腎臓に負担をかけることがあるため注意しましょう。また腎機能低下の方が注意するべき薬は他にも沢山あります。

腎機能が低下していると指摘されたことがある方は、薬を処方してもらう際や薬局で薬を受け取る際に、医師や薬剤師へ必ず伝えてください。日頃から塩分を控えた食事や適度な運動、適切な水分摂取を心がけることも腎臓を守るために大切です(医師から水分制限の指示がある場合は、それに従ってください)。また、定期的な健康診断で腎機能を確認し、腎臓を大切にしていきましょう。

それでは、お大事に。

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